ニュース・ブログ

2015
6/12

実力養成会通信 第37号 ”〇〇のせい・・・を連発する生徒”

ニュース

実力養成会の皆さん、保護者の皆さん、こんにちは。

 

実力養成会の皆さんにとっては、見慣れた用紙ですね・・・・・

CIMG0662

模試のたびに、この表に得点結果を記入し、これをもとに先生と面談します。

3者面談の時も、これを元に面談します。一つ一つの模試に対して、目標点と結果から

現状を客観的に受け止め、次の模試に向けて、どのように勉強していかなきゃならないの

かを考え、実行に移していくためのものです。

 

次の得点表は、ある年のA君(浪人生)のものです。

CIMG0661

この時の模試は、目標点にわずか届きませんでした・・・各科目の失点箇所を明確にし、原因はどこにあるか? 一つ一時間をかけて確認しました・・・

そこで、「泣きの1回」いうことで、次の月に実施される模試を急きょ受験することになりました。次の模試では、目標は、クリアしました・・・・お見事でした!!

 

次の得点表は、A君と同じ年、通っていたB子さん(浪人生)のものです。

CIMG0660

B子さんは、目標に大きく、届きませんでした・・・

目標に届かないとしても、現状をしっかりと受け止め、修正をかけて、次の模試に向けて具体的な目標点を設定し、その実現のための具体的方法を考え、それを実行し、努力を継続していけば大丈夫です。私は、目標に届かなかったからと言って、責めるとか、文句を言うということは、一切しません。大切なのは、この結果を、これからの勉強にどう生かしていくのか?  ここです・・・

しかし・・・B子さんの場合は・・・・・

失点・・・それは、B子さんが通っている予備校がまだその部分を指導してなかったから・・画面、小さくて、見づらいですが、「〇〇(予備校の名前)2学期の学習範囲」と書いてます・・・私に対して、目標に達していなかったのは、予備校でまだ勉強してないからです・・とアピールしています。現役生ならわかりますが、浪人生がこのような発想するのはマズいです。・・・生徒(B子さん)が悪いのではなく、指導している私の力不足以外の何物でもありません。私は、こういう部分の”認識の甘さ”に対しては、特に口うるさく言います。それを、B子さんに伝えきれませんでした。

このように、B子さんは、何かにつけ、「〇〇のせい・・・」を連発してました・・・

しかも、無意識のうちにです・・・・・

予備校の自習室がざわついて、集中できない・・・・

英語の先生の長文の読み方は、私が今までやってきたやり方と異なるので、時々、どっちでやっていいのか、わからなくなる・・・・

ギャル風の浪人生がつるんでて、ロビーが非常に、嫌な空気感になってる。私のことを目の敵にしているようで気になって仕方ない・・・・

〇〇の先生が、私のことをきらってるらしく、よく私のことを引き合いにして、話する。気になって授業に集中できない・・・・

こんな感じです・・・・

 

ですから、模試が目標点に届かなかったら・・・・

予備校の授業がそこまで進んでいない・・・という発想になってしまうのです・・・・

 

私にとって、生徒の抱える課題の責任の所在が実際に誰にあるか? は取り立てて重要ではないのです。

大切なことは、その課題に自分自身がどう働きかけるか?  ・・・ここです。

ですから、私は、このB子さんに対して・・・・・

次のような感じでアプローチしていきました・・・・・

◆ここまでのB子さんの話はすべて、「私は悪くない」「私は正しい」と大声で先生に訴えてるように聞こえてきました・・・それは、先生、しっかりとわかってます・・・その上で聞きますよ、B子さんが先生に一番伝えたいことって何?

◆B子さんは、さっきから、勉強が進んでいない理由を「〇〇が△△だから・・・」と自分以外の誰かを主語にして話してるけど、「私が・・・」と自分を主語にして説明しなおしてみてくれる? 視点をちょっと変えてみようか?

◆聞くまでもないかもしれないけどさ、B子さんは、「自分が正しい」「自分は被害者だ」と証明することと「目標を達成すること」のどっちを優先しますか?

 

この生徒に限らず何か不都合なことが起こると「〇〇のせい」という思考する生徒は少なくありません。

このような思考をしてると当然、前へ進めません。自分で解決したり、道を切り開く力はつくはずありません。成績は上がらず、停滞したまま・・・こうなります。

生徒を責めちゃいけません!!

子供に「〇〇のせい・・・」という思考をさせないためには、

まず、親がお手本を示すことが先です。