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2015
6/19

実力養成会通信 第43号 ”札幌医科大学推薦入試および旭川医科大学AO入試について考える” の巻

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実力養成会の皆さん、保護者の皆さん、こんにちは。

旭医AO、札医推薦・・・・出願を検討している生徒も、実力養成会に数名います。

最終判断は、皆さん自身です。

先生は、もちろん、みなさんの決断を尊重します。

 

本日の内容は、みなさんの決断のための参考意見・・・こんな感じで読んでください。

 

まず、今年度の数字の方から・・・・

【2015年旭川医科大学AO入試】

定員40名のところ受験者150名。競争率3.8倍。合格者40名。

 

【2015年札幌医科大学推薦入試】

地域枠、定員20名のところ受験者49名。競争率2.5倍。合格者20名。

特別枠、定員15名のところ受験者37名。競争率2.5倍。合格者15名。

 

 

次に、「道新受験情報2016大学・短大特集」より抜粋・・・

・・・・・・近年は、AO入試、推薦入試による入学者の基礎学力不足や一般入試合格者との学力格差が問題視されるようになってきた・・・・

 

⇒「AO入試、推薦入試」は、従来は、どちらかというと学力より人物重視・・その弊害として近年、AO入試、推薦入試の合格者の留年率が顕著、留年しなくても、単位を取得できないケースが目立ち、文科省としても、従来の「学力より人物重視」から、「学力重視で人物重視」と方向転換しました。ですから、旭医、札医ともに皆さんが考えている以上に学力点を、シビアにみます。

 

◆札医は、675以上の生徒を選考の対象とすると言ってますが、これは“社交辞令”です。

札医は公立の大学です。道民の税金で運営されてます。ですから道民の皆さんへ広く門戸を開けて、待ってますよ~~。というアピールです・・・じゃ、仮に725点だった生徒はもちろん選考の対象となりますが、この点数じゃ、大学入学後の勉強についていけないし、一般入試合格者との学力格差が大きすぎます。表向きは、選考の対象ではあるものの、実質的には、選考の土俵に上がる以前の話です。分かりやすく言えば、予選リーグ敗退・・。ですから、

旭川医科大学AO入試 ⇒ 合格するには、900点満点で740以上必要です。

札幌医科大学推薦入試 ⇒ 合格するには、900点満点で760以上必要です。

 

◆合格した生徒たちは、一般入試を受けたとしても合格する点数を達成してます。

札医の推薦では、800以上は9名、旭医AOでは、800以上は、4名います。

 

◆2次試験がない分、受かればラッキー的な気持ちで出願しても合格は難しいです。

 

◆センターの点数が伸びないから、AOにしょう、とか、札医の推薦をうけよう・・・というのも、気持ちはわかりますが、厳しい言い方をすると、現実はそんな甘くはありません。学校によっては、〇〇点以上達成してないと、札医の推薦はダメという独自の内部基準を設けてる高校もあります。

 

◆旭医AOは、740以上、札医推薦は760以上 達成した生徒が、土俵にあがり、そこで「くじ」をひくようなもの・・・このような意識でいなきゃなりません。

◆安易な気持ち(受かればラッキーという気持ち)で出願しても、そのための準備(志望理由書作成・自己推薦書作成・面接対策・小論文対策)で、センター対策、2次対策は後手後手になります。

◆一般入試の生徒がセンター、2次の追い込みをかけている時に、AO、推薦組は、「それどころではない」という状況で面接・小論文の追い込みをかけます。この時間的ロスは、メチャクチャ、でかい!! というか、決定打となり、浪人が確定します。しかも、浪人が確定してからも、2次の追い込みをかけてないことが、アキレス腱となります・・・・。

◆北嶺、札幌南、札幌北を始めとするトップ高でも、旭医AO入試、札医推薦に対する進路指導は、学校間の温度差がかなりあります。ある高校はとても熱心、またある高校は、「本当にこの生徒を合格させたいって思ってるの?」と疑いたくなるような高校もあります。学校間の温度差は、そのまま生徒のAO入試、推薦入試に対する意識の高さ、低さに現れます。これは、とても、恐ろしい話です・・・・

以上のことを総合的に検討して、みなさんの納得いく決断をしてください。とても難しい決断です。だから、決断する前には、必ず今野先生に申し出てください。

今野先生なりのアドバイスをさせていただきます。判断をあやまれば、これからの半年を棒に振ることにもなりかねません。