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2024
5/12

◆吉田松陰 / 桐原健真 【ちくま新書】

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吉田松陰・・・・

思い起こせば、3年前の【歴史検定日本史1級】の論述試験で、吉田松陰の【一君万民論】

に関する論述が出題されました。教科書通りのコトしか論述できなく、全然

点数がとれず・・・8点中4点。

以来・・・・それなりに吉田松陰と彼が師事した佐久間象山についても色々と本を読むよ

うになりました。

 

彼のイメージは・・・歴史そのものがいいように作り上げた部分がかなりあります。

それに加えて、数々の歴史小説、ドラマが彼を”尊王攘夷討幕派”の人材を育てた!!

真の教育者!! というイメージが勝手に独り歩きしてると思います。

それはあくまでも”結果論”であり、彼は、教育者ではなく正真正銘の思想家でした。

 

この一冊は、吉田松陰を美化した歴史小説ではありません。

あくまでも”人間吉田松陰”の実像にフォーカスした超リアルなストーリーです。

 

著者は卒業論文も修士論文も、そして博士論文までも松蔭で押し通すという、まさに筋金

入りの”松陰”研究の第一人者です。

 

さて・・・・思想家”吉田松陰”の膨大な書簡、意見書、著書等々を見ると、

教科書で記述されてる松陰に関する内容は、やはり違和感を覚えざるを得ません。

 

松蔭が処刑される前日に書き上げた『留魂録』がすべてを物語っていたと思います。

 

彼が唱えてたのは、尊王攘夷ではなく

対米交渉論であり、航海雄略であったというコトなんだと確信した次第です。

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。