概して、ヒトは極めて不利な状況に置かれ、不安になると早々と退路もしくは、次の手を
考えます。決して、退路だったり次の手を考えるのがダメってわけじゃありません。
事実、『我に策あり』を座右の銘にしている友人もいます。
かなり、窮地に追い込まれたとき”背水の陣だ!!”と言い聞かせて開き直り、結果として活
路が見えてくることもあるでしょう。
この”背水の陣”とは、ご存知のように中国の故事から来てます。
紀元前の大昔。
行き場のない絶体絶命の窮地に追い込まれた漢の兵士たちが普通では考えられないくらい
の力を発揮して勝利したという話。
これは、私の想像ですけど、兵士たちにしてみれば、後戻りのできない窮地で、『前進
あるのみ。絶対に勝てる!!』という自己暗示を無意識のうちにかけてたんだと思います。
では、今の私たちにあてはめて考えてみると、
さすがに、本当に『命』をかけてやるという仕事、勉強は、ほとんどないでしょう。
(ごくごくまれなケースで『命』をかけてする仕事はありますが)
しかし、私は、幸運にも、過去に絶対絶命のピンチが何度かありました。
そのひとつが、以前もブログに書かせてもらいました『昆布取り』。
海から昆布を引き上げる際に、昆布のぬめりもあり、バランスを崩し、昆布を抱えたま
ま、海に落ちて・・・・・・・
『お前が死んでも昆布は離すな!!』
この時、私は、開き直ったというか、今の自分の置かれてる状況が把握できたんです。
自分の命より、昆布・・・・・・
まさに、背水の陣でした・・・・・
それ以来、窮地になればなる程、逃げ出さず前へ進むようになりました。
もう、後がないっ!! という状況だからこそ、普段、出し切れてない力が出せるんです。
大切なのは、『覚悟』だと思うんです。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。