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2018
6/27

音読の効用

ブログ

そもそも、人間は暗唱して語り継いでいく!!・・・・このような能力を持ってます。

 

日本最古の物語『古事記』も稗田阿礼の口述が元になったと言われてます。

柳田國男の『遠野物語』も岩手県遠野地方で語り継がれていた昔話を記録編纂したもの。

 

『暗唱して語り継いでいく』・・・・まさしく、長い歴史の中で日本人が培ってきた偉大

な能力と言えるのではないでしょうか?

 

その一方で、現代日本人の暗唱能力は非常に衰えています。

 

横浜国立大学教育学部のある研究チームが

『なんでも、いいから暗唱できる人いますか?』という調査研究をしました。

「今や、日本人の暗唱能力は見る影もなくなったと」見解を述べてました。

これは、憂べき事態の何物でもありません。

 

 

実力養成会のある高3生です。

私は、彼女に音読を指示しました。

なぜなら、彼女の志望大学の英語は、SFCのそれと並び、とてもハードだから。

彼女は、今年の3月から毎日、キッチリと判を押したように音読をしています。

 

音読してるものは、これです!!・・・・・CDも、もちろん聞いてます。

毎回の、数学の指導時に、必ず音読チェックを継続しています。

私自身も、これに便乗して、生徒と同じものを毎日音読しています。

時には”模範演技”と称して生徒の前で披露し、”逆チェック”を受けることも(笑)

 

音読を開始して、4か月になろうとしています。

今では、彼女も、私も、スラスラと暗唱できます。

下のような英文です。

こんなボリュームの英文を12ページ分暗唱できるようになりました!!

しかも、どれをとっても興味深い英文ばかり。英文のストーリーとともにいつまでも頭に

残るでしょう・・・・・

暗唱を目指していたわけではありません!!毎日の音読の結果として、気付けば、余裕で暗

唱できるレベルにまで到達してた!!・・・・・これがぶっちゃけた話です。

 

 

私は、生徒へ音読を実践すべきと声を大にして言ってます。

 

今、私たちの周りには、テレビ、インターネットなど様々な媒体を介して数多くの情報が

駆け巡ってます。

確かに、インターネット上には、無限の情報が流れてます。

ところが無秩序に流されてくるそれらの情報に身をゆだねていても、自分のモノにするこ

とはできません。知っている事は増えても、それは断片的な、知識ともいえない無秩序な

ものの集合体でしかありません。

ですから、インターネットをどんなに眺めていても、実際に活用できる”生きた知識”を身

に付けることは出来ないでしょう・・・・・・・・・

 

声に出して読むことにより、その言葉の意味が自分の体の内側に乗り移ってきます!!

これは、経験した者でないとわからない感覚です。

 

このような時代だからこそ、音読!!

そして読書・・・・・・

私自身、このように思い、毎日、音読、読書は欠かしません。

生徒へも、徹底して音読をさせて、徹底して音読チェックをしてます。

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。