私が20代半ばのころ・・・・・
今から、実に30年前の話です・・・・
そのころ、私は、後志管内のとある町で、臨時教員をしていました。
今でいう、スパルタ教育、鉄拳制裁は日常茶飯事。
今の時代なら、問答無用の、懲戒免職。
とにかく、”力” で生徒をねじ伏せてました。
私の授業で、私語をする生徒は、もちろんいませんでした。
全校集会など、私が、ステージに上がった瞬間、体育館は瞬時に静まりかえってました。
今の、私からは、想像もつかないことと思います。
当時の、校長先生は、とがるだけとがってた私に「生徒の話に耳を傾けなさい」といつ
も、アドバイスして下さってました。私は、校長先生の話に「耳を傾けることなく」我が
道を突き進んでました。
「いかに、生徒をおさえつけれるか?」
「いかに、生徒を自分の意のままにコントロールできるか?」
これこそ、教師の力量のバロメーターだっ!! と思い込んでました。
今の時代、”暴力教師”、”体罰教師”と呼ばれる人たちや、”それもどきの教員たち”は、
例外なくこのような考え方をしてます。
生徒は、私に怒られたくない、みんなの前で、血祭りにあげられたくない・・・・
その思いで、言うことをきくふりをしていただけでした。
その「ふり」を、愚かなことに、私は、
「生徒は、私の完全なる支配下にある」と勘違いしてました。(本当にバカの極みです)
「・・・・・・しているふり」では、何の解決にもなりません。
「・・・・・・しているふり」ではなく、「自分の意志で・・・・する」
でなくてはなりません。
そのように、生徒を仕向けるには、やっぱり、「耳を傾けることでした」
40代になって、分かりました。
そして、50代になり、今では、心の底から、そのように思ってます。
ですから、私は、常に、生徒の話に耳を傾けてます。
思えば、当時の校長先生も、
今の私と、同じくらいの年齢でした。