数学の問題を解いてます。
なかなか手ごわい問題です。
あきらめて、すぐ解答を見る生徒もいれば、納得のいく解答を導き出すまで、何時間も考
え込む生徒もいます。
10分を限度として、解法を暗記してしまう生徒もいます。
これは、これで「あり」だと思います。
何せ、「数学は暗記だ」とおっしゃる学者さんも多数いますので・・・・
時間効率を考えれば、効率的です。
私は、例え2時間かかっても、自力で解けるまで問題と向き合うことを、勧めるタイプ
です。
10分で解答を見て、暗記した生徒と、2時間かけて自力で正解にたどりついた生徒では、
その後の定着力、応用力も全く変わってきます。差は歴然です。
前者は、確かに効率的です。効率重視なら問答無用の前者です。
しかし、覚えた解法が通用しないのが、難関大学の入試問題です。
一方、後者は、時間効率は圧倒的に悪いです。
しかし、試行錯誤を繰り返しながら複雑な問題をひも解いていきます。
こういう積み重ねの中で、解法の本質を学びます。
他教科にも通じる”考える”行為自体を習得していくのです。
「考える力」は、才能じゃありません。
誰でも、思考の訓練により磨くことのできる力です。
そして、「考える力」は大学でも、社会でも役立ちます。
私が、2時間かけても自力で問題と向き合うことを勧める理由は、ここにあります。