ニュース・ブログ

2020
6/26

『無限のなかの数学』志賀浩二【岩波新書】

ブログ

微積はある意味、『無限』を相手にする数学でもある!!

 

厳密に言えば、実数の連続性、関数の連続性が大前提にあるからだ。

 

しかし、現行の教科書(数Ⅲ)では、無限に対しては、かなりアバウトな説明でしかない。

すなわち、直感に委ねる形だ。

ある意味、これは、これで仕方のないことだ。

 

だから・・・・

極限の計算で、n を無限大に飛ばす・・・・・といっても、

生徒にとっては、それは、直感であり、機械的な計算作業の一つでしかない。

 

“無限” に対して、真面目に向き合うならば・・・・・

厳密な定義を用意しなければならない。

決して、簡単な話ではないからだ。

 

 

だからこそ、理系の高校生に是非とも読んでもらいたい一冊だ!!

 

 

もちろん『自然対数の底 e』についても詳細に説明されている!!

 

 

現実の世界のなかで、

我々が出会う数字と言うのは、有限の数であって、無限に直面することはない。

 

そんな『無限』について、

この本は、わかりやすく、丁寧に解説してくれている。

 

数学的思考のおもしろさあふれる一冊だ!!

 

 

本日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。