中学時代は、優秀だったのに、高校へ進学した途端、
“数学が、まったくの苦手科目になった”
“学校の授業についていくので、一杯一杯・・・”
こういう生徒は少なくない。
今日は、そんな生徒にスポットをあててみる。
定期考査が近づいてきてる。
特に、高1生に意識してもらいたいことがある!!
問題を解く際に、たとえ解けなくても、たとえ分からなくても
『なぜ、こうするの?』
『どうして、こういうことが言えるの?』
ここに徹底的にこだわって欲しい!!
なぜならば・・・・
問題を解いてるように見えて、実は解いていない!!
こういう生徒は、少なくない。
どういう事かと言えば・・・・
教えられたことを再現してるだけだから。
だから、
『解いてる』ではなく『再現してる』だけ。
私自身・・・・・過去にこのような生徒を数多く指導させてもらってきた。
2/3は、改善できた。
残りの1/3は、改善できなかった。
それだけ、このループにハマった生徒をしっかりと
軌道修正することが難しいということだ。
『再現してるだけ』・・・・
具体的に言うと、本人の意識、無意識は別として、
解法をゴリ押しで暗記して、その解法を再現している。
確かに・・・・《暗記数学》という手法もある。
《暗記数学》・・・・私は、否定しない。
和田氏の提唱してる”暗記”は、“理解の伴っている暗記”だ。
理解ベースの暗記だから、一旦、自分の中に落とし込んだら、
その問題、問題に応じた”アレンジ” ときには”アドリブ”も可能だ。
私が、言ってるのは、“理解なしのゴリ押しの暗記”だ。
だから・・・・
『なぜ、このように式を変形するのか?』
だとか、
『どうして、この式から、こういうことが言えるのか?』
という、発想はゼロだ。
すべては・・・・・
『先生が、こうしなさいと言ってたから』
もしくは、
『4stepの解説書がこうなってたから』
ということだ。
一度、こうなってしまうと、厄介だ・・・・・・
ガチガチに 『数学=解法暗記』 になってしまい、
自分のアタマで、考える事が出来なくなってしまう・・・・・
定期考査なら、平均点位までなら取れるだろう。
模試
入試
となると手も足も出ない・・・・・・・
定期試験では、そこそこ取れるけど、
模試となると、まったく、取れない・・・・・・
こういう生徒の大半は、”再現“が習慣となってしまってる。
軌道修正は、なかなか、難しい。
さらに言えば・・・・生徒や保護者は、次のような錯覚に陥る。
『定期試験では、そこそこ取れる』=” 基礎基本はそこそこしっかりしてる”
これは、明らかな ”錯覚” だ。
真実は、こうだ
何も考えない”解法暗記”だけで、定期試験はそこそこ取れてしまう。
暗記だけで、そこそことった点数は、見かけの点数に過ぎない。
これを・・・基礎はそこそこできてると、勘違いしてしまう。
では・・・なぜ・・・こうなってしまうのか?
意外にも、それは、中学生時代にまで、さかのぼる。
学校や塾の先生から、
《こういう時は、こう解け》
《こう聞かれたら、このようにして解け》
と教えられてきたからだ。
このことが、体に染みつき、抜けきれないまま、今に至ってるということだ。
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。