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2023
12/21

実力養成会通信 第2451号 ”地方のとある公立中に通う中2生の実話です【前編】” の巻

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道内のとある僻地校に通う中2生が来年4月より、

単身で親元を離れ札幌に引っ越す決断をしました。

 

中学生の場合、転校は原則、親同居です。

 

中学生本人単独の引っ越しによる転校は認められてません。

 

しかし・・・・保護者の方が札幌市教委に問い合わせ、

僻地教育の現状・実情、そして本人の意向を伝えたところ、

例外として認めてくれました!!

 

 

このように、

地方の優秀な中学生が、中学生の段階で札幌のトップ高へ進学するために転校する!!

 

田舎の狭い町です。

話は、あっという間に広がるでしょう。

町議会で話題に上るかも、です。

田舎、僻地には僻地なりの独特の文化があります。

 

もちろん、地元では賛否は色々とあるでしょう。

 

私は、大いに賛成ですし、この生徒、保護者の勇気ある決断、

そしてその行動力をリスペクトしてます。

 

 

さて・・・・

中央区には、

毎年30人近くの生徒たちが札幌南高校に進学する中学校もあります。

旭丘なら学年50位以内であれば余裕という状況です。

 

その一方で、

西区には学年1位でも札幌南高校合格が危うい、

あるいは、

南北合格なら学年5位以内でないとマズイ・・・という中学校もあります。

 

札幌市内で見てもこれほどのレベル差です。

 

もはや、内申ランクなんて全く意味をなしません。

 

“公立高校入試限定の時代遅れの物差し”でしかないのです。

 

 

全道に目を向けてみると、レベル差にさらに圧倒されてしまいます。

先日、道内500近い公立中学校の学力Cテストの学校別平均点一覧を見させてもらいまし

た。

 

札幌に限らず、函館、旭川、帯広、釧路、北見の都市部でもレベル差は、

私の想像以上で、まさに”衝撃”でした。

 

2年前の話です。

 

北見市内の中学校に勤務する教員の方の娘さんが

札幌のとあるトップ高を受験するということで、様々なご相談を受けました。

このお父様がおっしゃるには、北見市内においても

年々札幌の東西南北、旭丘を受験する生徒が激増してるということです。

 

現に、

実力養成会の会員の中にもいわゆる”地方出身者”は2名います。

一人は釧路管内、一人は後志管内・・・・いずれも東西南北の生徒です。

 

従来であれば

函館教育大付属中➩函館中部高(函館ラサール) だったものが

今では

函館教育大付属中➩札幌南高(立命館慶祥) というように・・・・

 

札幌トップ高への一極集中の構図が出来上がってると言っていいでしょう。

 

言い方を変えると、

東西南北、旭丘には全道から優秀な生徒たちが集まる、ということ。

 

これは、つまり、地方一番手高の地盤沈下を招くこととなります。

ここ20年の北大合格者数のデータが示す通りです。

 

 

私は、若い頃、地方の僻地校で臨時教員をさせてもらってました。

 

 

地方、僻地校の教育の実情(当時)を目の当たりにしてきました・・・

 

僻地校には僻地校ならでらの素晴らしいところはたくさんあります。

しかし、それとは逆に実に悩ましい”陰”とでもいうべき現実が横たわってます。

 

 

桁外れな教育レベルの違い

 

 

この続きは明日、書かせてもらいます。

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。