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例え、時代が変わろうとも・・・・
景気がいいと、人々は『今の政治は正しい!!』と思います。
逆に景気が悪いと『今の政治は間違っている』と思います。
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これは、東進の日本史『金谷俊一郎』大先生のお言葉です。
本当に、その通りだと思います。
犬養内閣は、金解禁をし、結果として円為替相場は下落。
この時、井上準之助は”世界恐慌はもうじき終わる!!” だから金解禁にあたり、日本のお金
の価値を高く設定して日本を背負って勝負に出たのです・・・・
しかし・・・世界恐慌はおさまりません・・・日本もその影響をさらにもろに受けて、
昭和恐慌もより一層、悲惨化していきます。
経済のプロ中のプロであった大蔵大臣、井上準之助でさえ読み違えたのです。
外国の通貨に比べて円が安いので、日本の品物は超お買い得状態に!!
ということで・・・・気付けば景気が良くなる!!
つまり・・・・ここで金谷大先生の言う『錯覚』が生じていくわけです。
いつの時代も経済予想は難しいものです。
今でもいろんな専門家が一生懸命に考えていますが、
景気の予想はなかなか当たりません。
だから・・・井上財政が悪いってわけではないのです。
“人々の『錯覚』がそうさせた” と結論付けるのもいかがなものか、とも思いますが、
まさにこの感覚なんです。
満州における関東軍の行動を支持し、テロ事件までも容認。
『東京朝日』『東京日日』『大阪毎日』『大阪朝日』の4大新聞も一斉に『日本軍の強くて
正しいこと』を徹底して報道してました。
これらも国内世論形成に大きな影響を及ぼしました。
これ以降、日本が無謀な戦争への道を突き進むのは歴史が示す通りです。
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。