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2015
10/7

実力養成会通信 第136号 ”複素平面について考えるPART2″ の巻

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実力養成会の皆さん、保護者の皆さん、広島のY君、こんにちは。

今日も、複素数平面についてです・・・・・・・

 

昨日の、通信で「複素数平面の出来」が合否を分ける!! と伝えましたね。

ほとんどの生徒は、微積、極限は、かなりのレベルで仕上げてくるでしょう・・・・

 

「複素数平面」については、河合、駿台、代ゼミ、四谷などなど各予備校のテキストを見

ると、驚くぐらいの「バラつき」があります・・問題のレベル、バリエーションです。

中には・・・・ここまでやる必要あるの?

こんな問題、解けるはずないじゃん・・・・・

というような問題ばかり。

これじゃ、生徒が可哀相・・・・・・

そういう予備校もあります・・・・・・

 

昨日、典型例として、紹介しました「2002北大」「2004札医」「2000旭医」の問題。

いずれも、最終的には、代数的なゴジャゴジャした計算に帰着します。

 

「2002北大」は、(χのn乗)-1=0 を2通りの式で 表現して、恒等式に持ち込みます。

「2004札医」は、不等式の処理に帰着します。

「2000旭医」は、等比数列⇒無限等比級数⇒無限等比級数の和 で処理します。

 

いずれにせよ、このゴチャゴチャした計算に持ち込むまでの、「原理」「原則」「定義」

に戻って「問題を分解する」という部分で勝負がつきます。

 

例えば・・・・「2004の札医」で確認しましょう・・・

(点α)と(点αバー) の位置関係は、実軸対称・・・・

では、(点αバー)と(点1/α)の位置関係は?・・・・・・

まず、ここが見えなければ、即終了・・・・・となります。

それと、後半の問題は、「点1」が内部にあるための条件をどのように数式で「しばって

いくか」・・・・・直線の方程式を求め、実軸との交点・・・・この大小関係でしばりま

す。

こうやって見ていくと・・・・・・

「基本的な考え方」を組み合わせながら、最後は、ゴチャゴチャした計算に帰着します。

 

「基本的な考え方」・・・・4step、黄チャート、青チャートで十分、養えます!!

「基本的な考え方」・・・・各予備校のテキストにある問題では、到底確認はできませ

ん。各予備校の先生たちも、「基本的な考え方」は、習得しているという前提で授業を進

めます。

 

よく「どんな応用問題でも基本事項の組み合わせにしか過ぎない」と言われます。

「そんなの、数学が出来る人が格好つけて言ってるだけ」と言いたくなりますが・・・・

確かに、どんな問題でも、基本事項に分解することは出来るんです。

その分解ができるようになるためには、その問題で扱われている事柄の、原理、原則、

成り立ち、仕組み、定義がわかっていなければなりません。

 

いきなり難解な問題にチャレンジするのは、 素手で戦車に向かっていくようなもんです。

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。