実力養成会の皆さん、保護者の皆さん、広島のY君、こんにちは。
今日のテーマは「2次試験を想定した複素数平面」についてです。
以外にも、「複素数平面」を苦手とする生徒は多いです。
特に、浪人生にとっては、新課程・旧課程の狭間で、「様子見」感覚で掘り下げた指導を
受けてきてない生徒がほとんどでしょう。
かと言って予備校では、いきなりレベルの高い問題ばかりやり、基礎基本が微妙なまま、
毎日の予習・復習に追われ、今にいたってる・・・・・記述模試で「複素数平面」が出題
されても、満足のいく答案になっていない生徒は多いはず。
2015年度の大学入試においては、大学側も新課程・旧課程を意識しすぎて、出題に大き
な制約がかかっていました。ですから、全国的に見ても、複素数平面の出題は、10校に
届きませんでした。
2016年度からは「本格的に」出題されます!!
要注意の領域です!!
複素数平面は、2つに大別できます。
代数領域と幾何領域です。
代数領域・・・・・極形式、ド・モアブル関連、n乗根・数列関連
幾何領域・・・・・回転をメインとする図形への応用
代数系か幾何系か?
それは、その大学の過去問(旧々課程時代のもの)を調べていくと、それなりに経験の積ん
だ講師ならおおよそ、見当はつくでしょう・・・・
北大なら・・・・・
札医なら・・・・・
旭医なら・・・・・
それは、先生が個別で、伝えていきます。
以下に北大、札医、旭医の代表的出題例を紹介します。
【2002年 北大前期出題】 代数系の典型問題
(1)ド・モアブルの定理・・・「ま・ん・ま」
(2)α(アルファ)は、1のn乗根のひとつです・・・・そうすると・・・αの2乗も、αの3乗も 方程式 (χのn乗) - 1 = 0 の解です・・・そしたら、因数分解→恒等式 の「鉄板」処理です。両辺の χ を 1 とすれば、OK!!
(3)「ひらめき」とか「発想」じゃありません。(1)の結果、(2)の結果を使うためには、どのような見方をするのか? 言い換えれば、(1)(2)の結果をどう活躍させるか? このような気持ちで問題と向き合います・・・・・このように、(1)(2)の使い方が北大の特徴ですね・・・・・
【2004年 札医前期出題】 幾何系の典型例
【2000年 旭医後期出題】 幾何系の典型例
いずれにせよ、いきなり、このような問題と向き合っても大変でしょう・・・
仮に、この問題の”解法が理解できた”となっても、では、類題を自力で解けるか?
となると、決して、そうではないはずです・・・・・
何はなくとも、徹底した、基礎基本を作り上げましょう・・・・
複素数平面の出来具合が、
合否の分かれ目になりそうです・・・
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。