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2018
9/20

実力養成会通信 第898号 ”難関私大日本史対策/【満州事変~日中戦争】” の巻

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早慶に代表される難関私大日本史・・・・・・・

近現代史重視の傾向はここ数年来の鉄板でしょう。

専門的なことや細部にわたる問題も気になるところではあるが、あくまでも教科書を中

に重要事項の整理を徹底的に行う!!・・・・・これが基本。

この基本にプラスして、用語集、史料集、図説集などを活用して、知識の肉づけを図る

ことも大切!!

そうすることで、難問に直面した場合、たとえ答えが分からなくても、類推や消去法で選

択肢を絞り込んでいける!!

 

今日は、【満州事変~日中戦争】のピンポイントアドバイスです!!

 

さぁ・・・・満州事変前後から日中戦争のころを中心にクーデター計画、テロ、暗殺事件

が横行します!!

1931年【三月事件】【十月事件】

1932年【血盟団事件】【五・一五事件】

 

この後、政党内閣は崩壊し、軍部の政治的発言力がドンドン増していき、日中戦争、そし

て太平洋戦争へと向かうわけです・・・・・いわゆる【軍の暴走】・・・

 

ここで、しっかりと押さえておかなければならないことがあります!!

このテロ、暗殺事件が横行してた時の、景気はどうだったか?

 

日本が、金解禁に踏み切ったのは、1930年の1月。

浜口内閣の井上準之助大蔵大臣。

しかし、日本が金解禁をしたとたんに『世界恐慌』が進んでたわけですね。

日本は、輸入が増加し、正貨は流出しまくり・・・・・

『昭和恐慌』という大津波が日本を襲ったわけです・・・・

 

1931年12月、犬養内閣の高橋是清大蔵大臣金輸出解禁を断行!!

まぁ、結果として低為替からの『輸出増大』、これにより、日本は、昭和恐慌から脱出

を図ることになりましたね・・・・・

 

国内に目を向けると・・・・・日産、日窒などの新興財閥の誕生

やがて、これらの新興財閥は、軍部、関東軍と手を結び、満州、朝鮮に積極的に進出して

いきます!!

国内的には、重化学工業のめざましい躍進!!

 

経済は、目まぐるしく好転していきます!!

さらには、

満州事変などでナショナリズムも高揚していきます!!

いわゆる、イケイケ!!・・・・・・の世の中だったんです!!

その一方で・・・・【軍の暴走】により、日本はドンドンと戦争へ向かっていきます。

 

世の中は、”イケイケ”・・・・・日本国民のほとんどが

“国のやってることは、あながち、間違っていないんじゃない!?”

 

 

このような、錯覚に陥り、日本全体の政治を見る目が甘くなっていた!!

この事実を、しっかりと押さえておかなければなりません!!

このような見方というか、認識を持つことで、

日中戦争から太平洋戦争に至る流れの本質が見えてきますし、

理解がより一層深まります!!

 

私が、いつも言う『歴史を見る目』です!!

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。