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2021
10/28

★実力養成会通信 第2006号 ”『時制』について考える①” の巻

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知り合いのオーストラリア人に聞きました。

日本語の難しいところ・・・・

 

『主語が省かれる』

『時制』

『漢字』

 

 

実は・・・・・我々日本人と英語圏の人たちでは、

 

 

“時制”の捉え方が、根本的に異なります!!

 

 

ですから・・・英語で『現在形』『過去形』『進行形』『現在完了』などといった

『時制』は、我々、日本人にとって、

感覚的になかなか”しっくり”こない部分があります。

 

私の個人的な意見ですが、

そもそも英文法における『過去形』という名称が誤解を招く元になってると思ってます。

 

なぜならば・・・・

我々日本人は『時制は物理的な時間』と捉えてるからです。

過去➩現在➩未来・・・・・こんな感じですね。

 

ネイティブの”時制”は物理的な時間とは違う!!

 

『今、現在』というのは刻々と移り変わっていきます!!

 

『現在』とは点?

それとも

『現在』とは幅?

 

何秒前から何秒後までを『現在』と定義するのでしょう?

『過去』とは何秒前から始まり、『未来』とは何秒後以降のことを言うのでしょうか?

 

そもそも、こんなことを考えること自体、ナンセンス!!

 

ネイティブは、時制を『場所』としてとらえてます。

ネイティブにとって、『今』は自分がいる『現実の世界』

『過去』は『今はもう現実でない場所』・・・つまり『距離のある場所』

ですから・・・『過去形』を用いるのは、”距離感”を主張するため!!

 

 

具体例で説明させていただきます!!

 

It might rain. (ひょっとして、雨降るかも・・・)

 

この場合のmightは、may の過去形ですが、過去は表しません。

It may rain. より「雨が降る可能性」が低い!! ことを表しますね。

今は晴れているという現実から離れてる、

つまり、実現の可能性の低さ、現実との距離感を主張してます。

 

Will you ~?

Can you ~?

などでお願いするよりも、

Would you ~?

Could you ~?

と過去形でお願いする方が、とても丁寧です。

 

相手に敬意を払う!!

敬意を払う ➩ 相手との距離感 ➩ 過去形

 

仮定法過去にしてもそうですね。

現実との距離感 ➩ 過去形

 

つまり・・・・

我々、日本人にとって『過去形』とは、当たり前の話ですが、過去のコト。

 

ネイティブにとって『過去形』とは、

もう終わった話として、現実から離れてる場所。

現実との距離感を主張するモノ!!

 

 

結局は、時間をどう捉えるか?

 

 

このように、日本人の時間の捉え方、ネイティブの時間の捉え方が根本的に違うのです。

『過去形』という名称自体が、誤解を招く、というのは、こう言う理由からです。

 

 

 

本日も最後まで、読んでいただき、ありがとうござます。