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2015
5/25

「教える技術」について

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多くの人は、「教えること」を単純なことだと考えがちです。

つまり、「教えるべき内容」があって、それを目の前にいる人たちにうまく伝えることが

できれば、それでOK!!と考えるからです。

さらに、やっかいなことに「教えるべき内容」が何であるかを分かっていれば、授業らし

きものは、それなりに成立してしまうんです。

なぜ、こうも簡単に授業が成立するのでしょう?

理由は、いたって簡単です。

まず、第一に、学校・塾・予備校・家庭(家庭教師)という枠組みで、この「教えるべき内

容のわかっているヒト」を「先生」として見ているからです。

第二に、学校現場では「先生のあんちょこ」と呼ばれる指導書の存在、塾・予備校では、

指導マニュアルの存在です。これらにそって進めていけば、ともあれ授業は成立してしま

うのです。

 

教育学的な立場に立てば、認知心理学、学習心理学、教育原理、教育方法論、教育評価学

などの理論に裏付けされ、知見に基づく「教える技術」なるものが古くから体系的に確立

されてます。これらは、大学の教育学部の教員養成課程で学生たちが勉強します。

もちろん「教える技術」は、専門書を読んだだけでは、身につくものではありません。

日々の実践が必要です。

ベテランの教師、講師が自信を持って教えてるように見えるとすれば、その自信のほとん

どは、単に長くやってきたので、それに慣れた、ということにすぎないのです。

先人たちの作り上げた理論に基づき、長い経験により何度も修正を加えられた正真正銘の

「教える技術」は、存在します。

 

「教える技術」を持っていない者

「教え方」について真っ向から教えを受けたことがない者

 

みなさんの周りには、このような「先生」はいませんか?