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2015
5/22

数学を学ぶ本当の目的

ブログ

5月8日のブログ「大学以降の数学と高校以前の数学」の中で、高校以前の数学は、

「数理感覚」を養い、磨くことをめざす・・・・と書きました。

 

この「数理感覚」の意味がよくわからない・・・というご指摘をいただきました。

確かに「数理感覚」・・・・・聞き慣れない言葉です。スミマセンでした。

「数理感覚」とは、大学数学で頻繁に目にする用語でした。申し訳ありませんでした。

 

「数理感覚」とは・・・・・

数学を通して、培われる「物事の本質を見抜く感性、もしくは精神」こんな感じです。

あるいは、数学を通して、磨かれていく「目に見えない、規則性や性質を、あぶりだそう

する感性、もしくは精神」・・・・・いかがでしょうか?

 

大人社会で「あいつは、キレ者」なんて言うときは、こんな感性・精神に富んだヒトのこ

とを指すのではないでしょうか?

 

高校生が勉強する「微分・積分」にしても「三角関数」にしても「ベクトル」にして

も、全部、この数理感覚を養うための「材料」でしかありません、というか、そうである

と私は認識しています。

 

数学を学ぶ本当の目的は、この「数理感覚」にあると思います。

「数学は暗記だ!!」と豪語する学者さん、評論家さんもいます。

私は、部分的には賛成です。

しかし、「数理感覚」は、解法の暗記では、決して育てることはできないと思います。