5月8日のブログ「大学以降の数学と高校以前の数学」の中で、高校以前の数学は、
「数理感覚」を養い、磨くことをめざす・・・・と書きました。
この「数理感覚」の意味がよくわからない・・・というご指摘をいただきました。
確かに「数理感覚」・・・・・聞き慣れない言葉です。スミマセンでした。
「数理感覚」とは、大学数学で頻繁に目にする用語でした。申し訳ありませんでした。
「数理感覚」とは・・・・・
数学を通して、培われる「物事の本質を見抜く感性、もしくは精神」こんな感じです。
あるいは、数学を通して、磨かれていく「目に見えない、規則性や性質を、あぶりだそう
とする感性、もしくは精神」・・・・・いかがでしょうか?
大人社会で「あいつは、キレ者」なんて言うときは、こんな感性・精神に富んだヒトのこ
とを指すのではないでしょうか?
高校生が勉強する「微分・積分」にしても「三角関数」にしても「ベクトル」にして
も、全部、この数理感覚を養うための「材料」でしかありません、というか、そうである
と私は認識しています。
数学を学ぶ本当の目的は、この「数理感覚」にあると思います。
「数学は暗記だ!!」と豪語する学者さん、評論家さんもいます。
私は、部分的には賛成です。
しかし、「数理感覚」は、解法の暗記では、決して育てることはできないと思います。