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2015
6/17

実力養成会通信 第41号 ”1浪で東大理Ⅱ合格した北嶺20期M君の合格手記・その1″ の巻

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実力養成会の皆さん、保護者の皆さん、こんにちは。

 

今日と明日の2回にわたり、

もう、4,5年前の話になりますが、1浪して東大理科Ⅱ類に合格したM君(現在、東大理学

部生物化学科4年)の合格手記を紹介させていただきます。

 

さて、M君は、現役時代、東大理Ⅱに、0,75点 及ばず 不合格でした。

当時、学校の進路通信でも「0.75点足りず、不合格」として紹介されました。

北嶺生であれば、誰だか察しはつきますね。

 

M君は、自宅は札幌近郊で、現役時代、寮生でした。その寮に私が、数学指導にいってま

した・・・・・ 私は、M君を高1の秋から指導してました・・・

 

浪人が決定し、M君は、札幌ではなく、あえて、東京お茶の水の駿台東大専科に行きました。札幌の駿台でも、十分なのですが、ストイックなM君は、自分を追い込むために、東京のお茶の水に決めました。・・・・・夏、秋、冬は、お茶の水の講習を受けず、私の数学の指導を受けるため、札幌に来てました。自宅には戻らず、札幌駅周辺のビジネスホテルに泊まり込んで・・・・この時は駿台札幌校で、数学以外の科目は受講してました。

実は、M君・・・当時、合格体験記というか、今野先生が指導している「後輩のために」ということで、箇条書き程度ですが手記を残しておいてくれました。

その一部を抜粋させていただきます。

 

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20期の〇〇です。

高校卒業後、東京にて1年間の浪人生活を経て、第一志望の東京大学理科Ⅱ類に合格することができました。受験生活を通して気付いた点、考えた点、実行した点を皆さんに伝えたいと思います。

 

《志望校の決定について》

受験生の多くは偏差値を基準に志望校を決めます。しかし偏差値を基準にして自分の進路を決めていいのでしょうか?。偏差値ランキングなるものを見ると〇〇大学偏差値68などと表記されてます。なかには、68.8  と小数点以下まで表記されてます。そんなに細かい数値の意味があるのでしょうか。

中略

受験校選択の本来あるべき姿は、まず自分が何をやりたいか? そして、どの大学に入学したいかを決め、次に自分がその大学の志望者のなかで、どのあたりの位置につけているのかを検討して、合格圏内に入るために何をすればよいかを判断する、といった順序のはずです・・・・

中略

 

《数学について》

多くの問題にガンガン当たっていくやり方は、次の難問にチャレンジすることに意識が向いてしまい、通り過ぎた問題を改めてじっくり復習することに手が回りません。

これでは、問題をたくさん解いてもあまり意味がありません。

中略

駿台のテキストや東大の過去問、今野先生のプリント、模試など問題部分を切り抜いてノートに貼り付けその下を左右2分割して左の欄にその問題を解き、右の欄に正解やポイントを書き込みました。

中略

時間をかけて数多くの問題を解いてもその場限りで終わりにしてしまうのでは費やした労力の割に実力はつきません。数多くの問題を解くよりも、厳選の1題を反復する方が高い効果が望めます。

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◆文面からもわかるかと思いますが、M君は、「実直」を絵にかいたような生徒でした。しかも、恐ろしいくらいストイックでした・・・・浪人中は、携帯はもたず、友人との連絡を一切遮断してました…。

◆東大だからと言って、特別、難易度の高い問題をやってたわけではありません。とにかく、過去問をココツコツと・・・・ですから、M君というと・・・私は、まず最初にあの分厚い東大の赤本がイメージとして湧いてきます・・・・

◆「3冊の問題集をやるより、1冊を3回」というイメージです。

◆特に、模試の解き直しは、メチャクチャやらせてました・・・。東大実践、東大オープン、東大本番レベルなどの冠模試は、全て受けてました。これらの冠模試は、「模試」というより「予想問題」という感じでやらせてました。

◆数学に関しては、使用した教材は、「駿台テキスト」「赤本」「模試」「今野プリント」だけです。特に当時の「東大専科」の駿台テキストはほぼ東大の過去問ばかりでしたので、過去問がメインでした。「類題」ということで、私が「厳選の1題」をプリントにし、それをやらせてました・・・・。

 

《英語の勉強法》と《全体を通して》については、明日の通信で紹介させてもらいます。