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2015
7/23

認知心理学2 「記憶」

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「認知心理学2 記憶」(東京大学出版)  3400円

少し、専門的色合いが強くなり、値段もちょい高めというのがちょっと・・・・。

しかし、この本・・とても興味深いし、ためになります・・3400円以上の価値あり!!

 

「記憶」に関する、ありとあらゆるすべてがおさめられてます。

塾、予備校、学校の先生たちにも、是非とも読んでもらいたい一冊ですね。

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知識、知能・・・・我々の「知」に関する「はたらき」「メカニズム」を解明しよう!!

というのが「認知心理学」なんです・・・

記憶の情報処理理論から記憶術に至るまで、最新の研究成果がもれなくおさめられてま

す。

 

以下、本文より、抜粋しました。

■記憶装置のないパソコンは、ただのガラクタであると同様に、人間に記憶の能力が備わっていなければ、どんな簡単な知的作業を行うことも不可能である。記憶は人間のあらゆる認知行動を根底で支える、極めて重要な精神機能なのである。このため記憶研究は、心理学が科学としての歩みを始めた当初から開始されており、すでに100年余りの歴史を経ている。特に、認知心理学が台頭して以来、記憶研究の進展は目覚ましく、記憶の研究領域は急速に拡大した。

■ものを覚えたり、思い出したりするのが得意な人もいれば、苦手な人もいるだろう。記憶に関する人間の能力に個人差があることは、誰もが認める事実である。では、個人によって何が違うから記憶課題の成績に差が現れるのだろうか? 上手な覚え方や、思い出し方を支えているのは何か? このような個人の記憶能力に関する問いに対して、これまでの認知心理学の研究成果を紹介しながら考えていきたい…

■潜在記憶に関する本格的な実験心理学的研究が始められたのは、つい20年ほど前の話である。しかし、そのような記憶に関する様々な学問分野における関心は、数百年の歴史を持っている。このように長い歴史を持っているのは、潜在記憶が本人も気づかない心の動きを対象としており、研究者の好奇心をあおるのに十分すぎるほどの不思議さを有しているからであろう。しかしその研究の難しさゆえに、科学的研究が遅れたと考えられる。この章では、潜在記憶に関する不思議な実験結果を紹介しながら、その正体に迫りたい。

 

私の個人的感想・・・・

「目からうろこ」の連続でした。

「記憶」のメカニズムが分かりました。

「記憶」とは、「符号化」⇒「貯蔵」⇒「検索」からなる情報処理過程であり、

「貯蔵」には、「短期貯蔵」「長期貯蔵」とがある。この「短期貯蔵」から「長期貯蔵」

への転送こそが重要で、そのための「転移適切処理」の方法が決定的なものとなる!!

普段、指導していて、生徒へ「記憶」を指示する場面がよくありますが、これらの知識

は、すぐに、生かしていきます。

指導経験が長くなると、自分の肌感覚で判断しがちになります。

 

やはり、人生、勉強ですね!!

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

実力養成会の皆さん、保護者の皆さん、こんにちは。

私は、生徒の、「今」の課題目標をタイムリーに紙に書かせて宣言させています。

逆に宣言をしたがらないのは、「失敗に対する恐れ」でしょう。

ヒトに宣言して、挫折したり、失敗したら「恥ずかしい」「みじめ」等々・・・・

気持ちは、わかりますよね。大人の社会でも言えることです。

誰にも宣言せずに「成功」への歩みを一人で進める生徒は、常にその「恐れ」と向き合っ

て、孤独に進んでいくことになります。

 

「目標達成」を宣言したからと言って「成功」が手に入るという保証はありません。

しかし、「成功」をいったん口に出すと、意識は「成功すること」と深く向き合いはじ

ます。生徒は、成功への具体的方法論を考え、成功のための「勘」を研ぎ澄まされて

いきます。

「宣言して、もし、成し遂げられなかったら、みじめ」などと怖がる必要は皆無です。

宣言して、チャンスが広がるんであれば、広げる方を選びましょう!!

だから、私は、生徒へ目標を宣言させてます。

下の、画像は、2015河合第2回全統マーク模試の目標点、およびそれを達成するための

宣言です。その一部をご覧ください!!

ちなみに、模試終了後、翌日から、この表を元に3者面談を実施します。

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今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

実力養成会のホームページ・・・・・・

「実力養成会について」→「今野のこだわり」→「コラム」

 

この「コラム」の中で

「発展的指導」についてお話させてもらってます。

今日は、ここをもう少し詳しくお話しさせていただきます。

 

大学入試問題の中には・・・・・・

大学数学で勉強するテーマを、入試問題用にアレンジして出題するケースがよくあります。

 

例えば、医学部でよく出題される「整数問題」・・・・

この多くは「フェルマーの小定理」をネタにして出題されます。

積分の応用では、「ベーター関数」に絡めた出題もよく目にします。

みなさんが、良く知っている面積の「1/6公式」もべーター関数の仲間と言えます。

「マクローリン展開」にしてもしかり・・・・・・・。

「関数の展開」・・・・”整関数もどき”で近似するってヤツです。

その他にも「カバリエの原理と正射影」

 

これら、

「フェルマーの小定理」「べーター関数」「マクローリン展開」「カバリエ」など

教科書には載ってません。

 

大学課程の数学ですから・・・・・・・・

 

教科書は「平均的な高校生を想定したもの」です。

高い志をもつ高校生とっては、「役不足」だと思います。

だから、

私は、大学課程で学習するテーマのいくつかをきっちりと生徒へ指導しています。

 

「発展的指導」とは、応用、発展問題を指導するということではありません。

高い志をもった生徒に対して「大学で勉強する数学」の中でも、とくに入試問題としてネ

タにされる領域を基本から正統的に指導することをいいます。

私は、直感をあまり、あてにしない、根本を追及する指導を常に大事にしてます。

だ・か・ら・・・・

 

大学入試問題の背景が

しっかりと見えてきます。

 

本日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

 

実力養成会の皆さん、保護者の皆さん、こんにちは。

実力養成会のホームページの、わたしの「ご挨拶」の中で、

「正統的な勉学」を通して真の実力を養成するために、実力養成会を設立しまし

た・・・・と書かせてもらっています。

今日は、

「正統的な勉学」についてです。

「正統的な勉学」とは、

「覚えてるから解ける」ではなく、

「本質を理解してるから自分で考えれる、だから解ける」という

姿勢を育む勉強・・・・

このとこを言います。

分かりやすく言えば、

しっかりと本質を理解する!!

こういうことです。

 

数Ⅲで学習する「アステロイド」を例に説明します。

 

はたして、受験生のなかで、アステロイドの方程式、及び、パラメーター表示の式が、

なぜこのような形で表現できるのか? どのようなプロセスを経て、このような式となる

か?  これを説明できる人は何人いるでしょうか?

 

学校の先生や予備校の先生も、ここまで突っ込んで説明はしません。

(ちなみに、この証明は、東大や大阪大学で出題されそうな問題です・・・・)

 

ほとんどの受験生は「アステロイドはこういうもの」「なんで、こうなるかって言って

教科書に書いてないし・・そんな必要あるの?」で、チャンチャン・・・・・。

 

伸び悩む生徒は、「なぜ、こんな式になるの? 」とは考えません。

疑問を持つ前に、ごり押しで暗記します。

伸びる生徒は、「なぜだろう?」と疑問を持ちます。

 

先生がいつも、みなさんに言ってる

「本質」、アステロイドの「本質」が以下の通りです・・・・

先日、ある生徒にアステロイドを指導した時のものです・・・

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そこで、なぜ、このようなパラメーター表示になるのか?

ベクトルで証明しています。

先生が、しっかりと説明しながら、生徒に証明させてます。

先生の字、生徒の字・・・わかりますね。

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パラメーター表示の式から、「θ」を消去しました。

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さらに、面積、体積まで、話を膨らませます・・・

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結局、この場面で「積分漸化式」が待ってました!!と登場して

すばらしい「仕事」をします・・・・・

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積分漸化式は、このように、威力を発揮します・・・・・。

これにより、アステロイドの本質が、しっかりと理解でき、合わせて、積分漸化式の”素

晴らしさ”を肌で感じ取ることができました・・・・

どうでしたか?

ちょっと難しかったですか?

質問のある人は、ドンドン先生に聞いてください!!

 

 

今日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

 

2015
7/21

学力危機 北海道

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読売新聞北海道支社が2011年から50回以上にわたって連載した「学力危機」をまとめた本です。

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学校現場も大変なのはわかりますが・・・・・・

私は、「歯がゆい」。そんな思いをしました。

 

以下、本文より抜粋です。

本書は、読売新聞東京本社北海道支社が2011年8月から2013年3月まで、50回以上にわたって連載した企画「学力危機」をまとめたものだ。

国が実施する全国学力・学習状況調査で不振が続く北海道の現実を受け、その理由を分析して学力向上の「処方箋」を示すことを目指した。

・・・・・・中略・・・・・・・・・

各校の校長や教諭、教育委員会の関係者らに幅広く、徹底して取材を重ね、現場の声を集めた。連載では、タブーを設けず、北海道の抱える問題点を率直に指摘するよう心掛けた。

「市教委は競争排除」「授業力不足、自覚薄く」「組合政治活動、負の遺産」

連載の見出しを振り返ると、刺激的な言葉が並んでいる。

それまで、道内ではほとんど報じられなかった問題を取り上げ、道の教育の実態が明らかになるにつれ、支社には大きな反響が寄せられた。

 

 

以下が、私の率直な感想です・・・・あくまでも、私の個人的な意見です。

 

まず、学校現場の人たちへ言いたいこと。

中には、学力向上に「命」を賭けて、懸命に取り組んでいる先生も事実います。

しかし、それは、全体から見たら、ほんの一握りの先生・・・・

平等重視のあまり、学力向上への取り組みに逃げ腰の先生がほとんどじゃないですか!!

「個」で対応しても限界があります!!  

これじゃ、懸命に取り組んでいる先生が、ドンドン浮いていくだけ。

 

次に、道教委へ言いたいこと。

自己保身のための典型的な「お役所的対応」じゃ、期待しても無理ですね。

 

よって、結論は、・・・・

学力向上は、個人の責任においてやらなきゃならん。

今の時代、学校に「学力向上」を期待してはいけない・・・・・

 

昭和の時代は・・・・・「ケガと弁当、自分持ち」

今の時代は・・・・・「学力向上、自己責任」

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。