ご存知のように、
来年度から、高校の教科書は激変します!!
例えば・・・・現代社会の代わりに新教科“公共”が登場し必修になります。
『令和の大改訂』と言われてます。
もこれより、一足先に、中学生の教科書も大改訂となりました。
特に、英語は、質、量ともに、以前と比べ、とてもハードになりました。
学習する英単語も1200語から1600~1800語に増え、これまで高校で習ってた
現在完了進行形、仮定法などの文法も中学英語で学習します。
『中1英語・・・1学期でこんなにも勉強するの!?』
『中3で、仮定法過や去現在完了進行形も勉強するの?』
最近、こういう声を、よく耳にします。
しかし、これはあくまでも、表面上の学習項目です。
表面上の”事象”だけではなく、
本質は、どこにあるか?
ここを、しっかりと捉えないと、
まさしく『木を見て森を見ず』。
そもそも・・・・指導要領の大改訂に伴う、
今回の中学の教科書大改訂は・・・・
すべては、共通テスト導入に代表される『大学入試大改革』の
一連の大改革の一つということです。
この大改革は、以下のように、段階的に行われてます。
6年も前から、決まってたことです。
そして、この一連の大改革の一つとして、
来年度は、高校の教科書が大改訂されるということです。
でっ・・・・現中3生が、来春、高1になったとき・・・・
質、量ともに大改訂をうけた、新教科書で、高校3年間勉強して
いよいよ・・・2024年に、“真の”共通テスト第1回目を受験するというシナリオです。
共通テストは、確かに、第一回目でしたが、
2024年の本格的実施に向けた、段階的措置だったものです。
従来の学校英語は、『書く』『読む』『聞く』『話す』の
4技能に重点を置いたものでした。
中学、高校での6年間に加え、
大学に進学したら教養課程で、さらに2年間・・・・・
なんと、8年間も英語を勉強してきたにもかかわらず、全然話せない・・・・・・
センター試験では、いい点数をとってかもしれない・・・・
しかし、英語は全く話せない・・・・・
そもそも、英語とは言語でありコミュニケーションツールです。
話さなきゃ・・・・なんの意味もないっ!!・・・・・こういうことです。
従来の学校英語は『正しい英語』の習得でした。
これまで以上にグローバル化が進む将来に向けて、英語を道具としてうまく使いこなし、
コミュニケーションを円滑に図れるようにしよう!!
ということで・・・・文科省は、経団連からの強烈な要請を受け、
『使える英語』『話せる英語』へ大きく舵を切ったわけです。
さて・・・今回の中学英語の大改訂のポイントは、以下の2点です。
『自分の考えを英語で主張できる!!』
『英語でコミュニションを取ることができる!!』
つまり・・・・
英語で主張!!
英語でコミュニケーション!!
このために・・・・・
中3英語で・・・
『現在完了進行形』『仮定法』は”なくてはならないもの”
という判断ということです。
実際に・・・・
ネイティブとの日常会話でも『仮定法』は特に頻繁に登場します!!
さらには・・・・歌詞にもバンバン登場します。
ネイティブとの普段の会話で
(If I had studied hard,) I could have passed the exam.
だとか
I wish I could go with you.
のように仮定法は当たり前のように使うし、使われてます。
私も、話の流れで、仮定法過去は、使います!!
実際は、上の例で言えば、ほとんどのネイティブは、(If~)の部分は、
省略して話してます!!
私の大好きな《Stand by me》にも、仮定法過去は、何度も登場してます!!
If the sky that we look upon should tumble and fall
or the mountains should crumble to the sea,
I won’t cry.
実際のところ、空や山が崩れ落ちる事なんて、ないので、shouldですね。
さらに言えば・・・
should tumble
と
should crumble
しっかりと韻を踏んでるのも、分かるでしょう・・・・
さて・・・・話を元に戻しましょう。
英語で主張するには、英語でコミュニケーションをとれるようになるためには、
英単語1200語じゃ足りない!!
1600語~1800語は最低でも必要!!
こういうことです。
先日、ある大手塾さんの英語指導の総責任者の方とお会いさせていただきました。
今回の中学生の教科書大改訂に伴い、
英語指導に、どのような、改良を加え、
どのように進めていくのかなど、様々な意見交換をさせていただきました。
この大手塾さんでは、中学生の教科書大改訂に伴い、
例年以上に勉強会、授業研修に取り組んでます。
“職員試験”も実施してます。
授業の”品質管理”は、塾としての生命線です。
当然と言えば、当然の話ですが、準備に余念がありません。
この辺は、大手塾さんとしてのスケールメリットそのものと言えるでしょう。
彼は、こうも言ってました・・・・
教科書大改訂に伴い、特に、中学生の英語については、
指導する先生の授業技術、見識が今まで以上に問われると・・・・・
私も、全くの同意見です!!
特に、中学生にとって、今まで以上に、英語負担は増えるでしょう。
と同時に、
生徒の定着度、理解度は、担当する先生の力量次第となります。
その塾、その塾の指導力、教務力がものを言います。
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。