先日、ある高3生と急遽、面談をしました。
画像は本文の当該生徒ではありません。あくまでも面談のイメージです!!
通常指導の予定でしたが、ほぼ1コマ、面談となりました。
このような場合は、指導コマにはカウントしません!!
面談はあくまでも面談で、指導ではありません!!
内容は、ザックリ言うと、以下の通りです。
①『周りは周り、自分は自分』周りに流されるな!!
②今の時期は、とにかく基礎基本!!
③模試との向き合い方
①について・・・・・
この生徒は、超難関国立理系志望です。
所属クラスもそのような超優秀な生徒だけのクラス。
周りの生徒が使ってる参考書、問題集もそれなりのレベルのもの。
どうしても気になりますし、少なからず、自分も・・・・という気持ちになりますし、
プレッシャーをうけながら日々勉強してます・・・・・。
おまけに、大手予備校に通っている友人からは『〇〇大学志望の人たちは、今、こんなこ
とやってるらしいよ・・・・』という情報も入ってくるし、さらに、プレッシャー
が・・・・・・・
私は、以下のようなことを話しました。
人は人、自分は自分。自分という物差しを持ち自分基準で考え、行動すること!!
超難関国立理系志望⇒超難問を解かなきゃならない・・・・そんな事は一ミリもない!!
難問になればなるほど、基礎基本に帰着する。自分の『数学の常識を疑う目』をもつこ
と。基礎基本とは、具体的にどういうことか?・・・・具体的に問題を取り上げ説明しま
した。
結論は、今解いてる『2次対策用の問題集』は、ペースダウンさせて、センター用の問題
集に力を入れよう指示。センター用問題集は、解けて当然、大切なのは『所要時間』!!
解けたから、大丈夫・・・・・ではない、目安時間の8割で解かなきゃダメ!!
②について・・・・・・
学校の授業でも、普通に東大の過去問の演習してます。当然、『?』・・・・・
『?』を『理解できた』・・・・としても、それは、表面的な『理解』。与えられた(提示
された)モノが表面的に分かっただけ。・・・・・・
今の時期・・・・・東大の過去問より、足腰を鍛える時期。
学校(超優秀クラス)の数学で扱う問題のレベルが高すぎ!!
本人たちの今の学力レベルと授業で扱う問題のレベルが段違い!!
その問題のために費やす時間がもったいない!!・・・・・単語ひとつでも覚えた方がずっ
とずっと効果的!!
私がよく言う典型的な『ミスマッチ』現象です。
跳び箱に例えましょう・・・・・
学校の授業で、跳び箱5段の跳び方を教えてもらいました。では、次にいきなり跳び箱20
段を跳んでください!!・・・・・・跳べない人は、後で、自分で練習して跳べるようにな
りなさい!!・・・・・まさしく、こんな状態です。
学校側の『東大の過去問』を授業内で扱うという、趣旨、狙いは理解できます!!
超優秀な生徒たちだけに、ドンドンプレッシャーをかけながら、尻を叩こうというもの。
生徒たちは、優秀だけに、何とかして、理解しようとするが、理解したところで何のメ
リットなし・・・・基礎基本に裏打ちされた理解でなきゃ本当の理解にならない。
形式的な理解(うわべだけの理解、安心感を得たいための理解)のために、費やす時間は
無駄。今やるべきは、徹底した基礎基本の反復。学校の授業で扱っている東大の過去問は
、センターが終わってから、やるべき問題。
③について・・・・・
模試の判定は、あくまでも目安。判定に一喜一憂しないこと。
模試で一番大切なのは、模試後の学習行動!!
私は、この生徒に、次のような事を質問しました。
今回の模試、数学を受けて、ココがまだまだ自分は弱いなぁ? とか ココがしっかりと
押さえられたらもっと取れたのに・・・・・って思うところあったら教えて?
生徒は具体的に答えます。
生徒が口にした弱点、課題点、ひとつひとつに対して・・・・・
じゃあさ・・・・それを自分のものにするには、具体的にどうしたらいいだろう?
このように、生徒に逆に問いかけます・・・・・
考えさせるんです!!
生徒は、具体的な活動項目を上げていきます・・・・
そして、それを早速、明日から行動させるんです・・・・・・
行動させるために、背中を思いっきり押してあげるんです。
私が、普段から実施している面談は、このような形で行ってます。
抽象的な事は、一切言いません!!
超具体的に、しかも、本人が心から納得でき、そして、学習行動に変化をもたらします。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。