以前、ある会員のお母様から、「理学部の数学科」に関するご質問をいただいたことがあ
ります・・・「数学科」ですから、数学を専門的に勉強するんですが・・・
今日は、理学部数学科について、もう少し踏み込んで、お話しさせていただきます。
まず、理学部についてです・・・・
かなり、ザックリな言い方になりますが、自然界のいろいろな現象や原理・法則を解明す
る・・・・こんな感じではないでしょうか・・・・・。
ですから、理学部には、「数学科」以外に・・・・・・・
「物理学科」「化学科」「生物学科」「地学科」が昔からある、理学部の定番でしょう。
最近では…
「バイオサイエンス学科(遺伝子操作関連)」「生命医科学科(ニュータイプの医療機器開発関
連)」「環境科学科(大気汚染抑制、海洋、湖沼汚染抑制関連)」「情報科学科(コンピューター関
連)」なんていうのも登場して、理学部は、更に細分化してます・・・
それでは、理学部数学科に話をもどしましょう・・・・
大学によってカリキュラムは、異なりますが・・・ザックリ言えば
1、2年で微分積分学、代数学を学び、3、4年で基礎的な専門科目を学びます、特に、「専門書
」を読んで、少人数形式でセミナー的なことをやりながら、お互い発表しあうようなスタイルへと移
行していきます。この時に、本当に、「数学を学問している」ということを実感するでしょう・・・
さらに、勉強を続けたい、深めたい・・・・大学院ですね。
大学院は、まず、マスター課程(修士課程)2年、ドクター課程(博士課程)3年・・・・
それぞれ、論文審査となります・・・。
マスター課程で卒業する学生もいれば、さらにドクター課程へ進む学生もいま
す・・・。民間企業の研究所で研究職に就きたい!!という学生は迷わず
マスターに進むでしょう。ドクター(博士)で民間企業に就職する学生もいます。
北大の例です・・・・
今年の春、学部卒業後、数学科でマスターに進学した率は、なんと、全体の8割です。
実に、数学科の8割の学生が大学院へ進んでます。
大学院を修了した学生は
東芝、日立製作所、NTT東日本、三菱電機、宇宙航空研究開発機構、JX日鉱日石、富士通な
どに就職してます。これは、今年の春の話しです。ほとんどが研究職です。
大学院へ進まないで、学部を卒業して就職する学生の殆どは、
「高校教員」「公務員」になってます・・・・・・・
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。