先日、ある保護者の方から、ご相談をいただきました。
ザックリと言えば・・・・
『高3になり、高2の時の偏差値と比べ、かなり落ちている・・・・・』
このような内容でした。
通常、道内の高1・高2生のほとんどが受験する”進研模試”の偏差値・・・・・
そして、高3になり、全統模試などの偏差値・・・・・・・・・・・・
かなり、”ギャップ”があります!!
おおむね、
高1・高2の進研模試の偏差値 60 ➩ 全統模試に換算したら、偏差値50位。
高2当時の進研模試の偏差値から10~15引いた値が、河合の全統模試の偏差値に該当!!
この事実をしっかりと認識することが大切です!!
単に、数字だけで判断すると大きな勘違いになりかねません!!
なぜ、このような現象になるか?
結論から言うと、高1・高2生の進研模試の、受験者層の学力が低い。
こういうことです。
逆に、高3の全統模試の受験者層の学力が高い、というか、
高1・高2の時、進研模試を受験してなかった全国の学力上位層の生徒が、
一気に受験するようになる!!
こう言う理由です。
全国的に見ると・・・・・進研模試は、
学力的に、中位層~下位層の受験者が大多数を占めます。
例えば・・・・・
北嶺は、進研模試は受験しません。
立命館SPも受験しません。
いわゆる全国の有名進学校のほとんどは、進研模試には参加してません。
ですから・・・・・
進研模試の偏差値60と全統模試の偏差値60は、
そもそも、母集団の規模、学力層が全然違うので、
数字にして10~15のギャップが生じるということです。
偏差値とはあくまでも、母集団における自分の立ち位置を示す指標です!!
母集団が異なる偏差値を同じ土俵で、議論すること自体、ナンセンス!!
こういうことです。
お分かり、いただけたでしょうか?
ちなみに・・・・・・
これから、実施される河合塾の『全統医進模試(医学部志望者向け)』ですが、
札医であれば、偏差値55でB判定となります!!
極端な例ですが・・・・
中3の時の道コン偏差値55は、藻岩、手稲、新川あたり・・・・
同じ偏差値55だから・・・・
藻岩高、手稲高、新川高に合格する生徒は、
みな札医がB判定をとるだけの学力がある生徒だ!!
という、大きな勘違いを起こしてしまうのです。
ですから、母集団の異なる2つの偏差値は、全くの別物!!
つまり・・・・高2の進研模試の偏差値と、高3になってからの全統模試の偏差値は
全くの別物で、比較しても、全く意味がない!!
こういうことです。
偏差値の推移を見たいのなら、全統模試で追跡してみていく!!
もしくは・・・ベネッセ・駿台模試で追跡してみていく!!
ちなみに・・・・河合塾の北大総合理系の偏差値は、62.5。
この62.5 という偏差値は、
毎年の共通テストリサーチの膨大なデータをベースにして算出した値です。
ですから・・・・高2の進研模試で偏差値65を達成していたから、
北大は余裕!!
という事でも、何でもありません・・・・・
65+10=75・・・・つまり、ギャップ分の10を加えて、75であれば、
ボーダーということです!!
偏差値・・・・しっかりとした正しい理解を!!
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。