受験生が、超苦手とする領域。
できる事なら、避けて通りたいと願っている政党の変遷。
“政党・政派の変遷”ということで、教科書の巻末に、一覧表にまとめられてます。
しかし、これは事実を時系列にそって、まとめただけで、これだけでは、時代背景、因果
関係、等々が見えてきません・・・・・・
しかも、教科書では、この政党に関する記述は、『ぶつ切れ』状態。
ですから、『つながり』『流れ』が見えてきません。
受験生が苦手とする理由はここにあります。
そこで、上の『変遷表』をベースにしながら、以下のように、色々な部分を膨らませて指
導しています。
まず、全体像をしっかりと抑えさせます。
次に、時代背景、結党、分裂等の経緯も説明します。
各政党の思惑、当時の政党勢力、当時の内政に関する重要テーマを理解することで、変遷は、理解できます。
例えば・・・・・・・
『立憲同志会』について・・・・・・・・
第一次護憲運動で、窮地に立たされた”桂太郎”
桂は、こう思ったんです。
そういえば・・・・・あの時(憲政党が解党して)、伊藤博文が立憲政友会を立ち上げて
憲政党系の議員らも合流し、その後、主流勢力をなして、しっかりとあのピンチを、乗り
切っていったな。
俺(桂太郎)も、ここは、新党を立ち上げて・・・・伊藤さんがやって成功したように、こ
こは勝負に出るぞ~!!!
桂はこう考えて、
立憲国民党の犬養毅、立憲政友会の尾崎行雄らに対抗すべく新党(これが立憲同志会)
を立ち上げ、第一次護憲運動に対抗しようとしました。
しかし、新党は少数にとどまり、国民は桂の改革性を認めようとせず、激高した民衆が議
会を包囲する中、桂内閣は総辞職に追い込まれたんですね(大正政変)
まあ、柳の下にはドジョウは2匹いなかったってことですね・・・・・
以上、日本史担当の今野でした。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。